my lips are sealed

tamavskyのB面

11月の始まりの季節には

帽子がないとか困った事ばかりさ。

 

治療近況。

カウンセリングを始めた。明日で第3回。とても信頼できる話し易い心理士さんに出会うことができたので継続してみようと思う。これまでの人間関係でのトラウマを紐解き、リラックスするための呼吸法などを教えてもらっている。申し訳ないけれど友人も家族もあまり信頼できない(信用はしている)し、してはいけないという強迫観念からは逃れられていないので、やはり“プロの赤の他人”を利用するのが性に合っているなと思う。

復職のタイミングは、何もしたくなくなったらで良いと言われた。私は旅行だけはやり残したなあと思っていたので、今月ほとんど無理やりに旅行の予定を入れて、来月からは復帰を考えている。

それから最近ADHDの弊害かもしれないが不眠が復活しているので、睡眠導入剤ブロチゾラムからベンザリンに変更した。一週間服用しているが寝つきはかなり改善されている。

また、友達に貰ったラベンダーのお香がとてもリラックスする香りだったので、眠る前に必ず焚くようにしようと思う。パブロフの犬のように。おそらく私は自己暗示にかかりやすいというか思い込みが激しいというか、そういうところがあるので、入眠儀式みたいなものを作ると、うまく眠れる気がする。キャンドルは火を消さないとちょっと怖くて眠れないけれど、コーンのお香で10分ほど経てば燃え尽きてくれるからいくらか安心である。

 

10月の末から今日まで、東京国際映画祭があったので何本か気になるものを観てみた。

『動物だけが知っている』『わたしの叔父さん』『夏の夜の騎士』は大当たり。
『永遠の散歩』もなかなか。監督が若く意欲的で、刺激をもらった。
AKIRA』をスクリーンで、映画館の音響で観られたのも貴重な体験だった。
アトランティス』は後半ちょっと寝てしまった。暗かった。
『ディスコ』も消化不良感があるがキリスト教圏ではないからかもしれない。

色々な国の映画をいっぺんに観ることができたのは楽しかった。それぞれの国の風景、空気、文化に触れ、旅をしたような気分になった。
監督や出演者によるQ&Aセッションも面白かった。今後も映画を観るときはトークショーのある回を選んでいきたいなと思う。私は映画を観るのが好きだけれど、作ったことはないので、作り手の話をもっともっと聞きたいのだと思っていたことを自覚させられた。

 

それから、先日、バンドの自主企画を開催した。
音楽だけでなく演劇やライブペイント、フードもある文化祭のような日にすることができた。
音源にあわせてZINEも作り、あらんかぎりのアウトプットをこの日に行った気がする。翌日は何もできず燃え尽きたように寝て過ごした。映画とライブのチケットを無駄にしてしまった。

ただのインディーズバンドマン風情が大袈裟かもしれないが私は表現を続けていかなければ死んでしまうんだと思う。というか、誰かに見てもらうことでやっと存在を実感できる。そのわりに一人でいることが好きだけれど。企画や演劇や映画祭で人と話し続けて少し疲れてしまった。このブログもお気に入りの喫茶店で一人で書いている。

 

最近は晴れが続いていてうれしい。明るい。

今朝、はやく目が覚めてしまったので雲ひとつない空をベランダから見ていると水晶体の中の気泡が元気に泳ぎ回っていた。
4月に有休をもらって友達と朝から町歩きをした日と同じくらい青いな、と思った。半年以上前の日の空の色を覚えているなんて我ながら粋だ。その日は飛行機雲がよく出ていた。桜と菜の花が咲き誇っていた。

けれども今日の空のことは果たして思い出せるのだろうかと不安に思う。