もう数ヵ月、ライブどころかバンドのスタジオ練習さえもしていない。
そんな中ですが宅録で曲を作り、各種サブスクリプションサービスで配信リリースしたのでお知らせ。
配信リンクはこちら
ごめんね(feat.midori)
※Spotifyはやや反映が遅いようです
歌詞
以下、セルフライナーノーツと謝辞。
・ジャケットについて
自分で書いたイラスト。最初は全く別の絵を描いていたんだけど、なんとなく合わない気がして描きなおした。モノクロのほうがしっくり来たので、無地のノートに描いた絵を線画抽出したまんま。
・T-1 夏への扉
コンセプトは「架空アイドル」
虚構と事実、夢と現実、二次元と三次元、自己と他者、そういった境界が曖昧であることの居心地の良さと宙づりの恐怖、のようなものをぼんやりとテーマに据えておりそういった相反する概念と、自分の声の鬱陶しい幼さが組み合わさってこれは……架空のアイドルの曲! という設定になった。
歌詞はほぼ全て短歌のリズムで構成されている。
私は短歌を詠んでいる人間でもあるので、何か他の好きな表現と短歌を組み合わせてみたいなという気持ちが前々からあった。
また、短歌を詠むとき、自分の中では無意識に曲に歌詞をつけるようなイメージで詠むことも多かった。それならば逆に短歌を歌詞にメロディを書けないだろうかという試み。
全編にわたってメロディをつけることは難しく、またカップリング曲のほうが先に原型が出来ていたので若干寄せて、半分くらいはポエトリーリーディングになっている。
歌詞は短歌といってもそれぞれが完全に独立した短歌ではない。メロディを付けたときにキャッチーになりやすいよう、敢えて露骨に韻を踏むなどしている。
以前短歌日記に掲載したものも少し使った。もっと読みたい方はこちら(たまに更新する短歌日記)。
・T-2 ごめんね(feat.翠)
魅力的なボーカリストをフィーチャリングしたい! という気持ちですごい速さで作った曲。
この曲は「架空アイドル」路線に対して「実在ミュージシャン」感のある(というか実在はしているのだが)生々しい手触りになったと思う。
ゲストボーカルは翠ちゃん。吐息混じりの声がよき。自分の曲を好きな声や歌い方の人に歌ってもらうのって気分が良すぎて、最初に音源を送ってもらったときはしばらく頭が痺れた。本当に、本当にありがとう!
そういえば最近、翠ちゃんがモデル・女優の夏海さんを撮影した写真集が発売したそう。多才~!
勝手に宣伝しておきます。
さらに彼女が所属するKensei Ogata Bandを率いる緒方さんが、ボーカル音源の調整も行ってくださいました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました……!
***
特に環境を整えていない状態での宅録は正直かなり面倒だし思うように作業が進まない期間が長かったけれど、1カ月余りの時間をかけてようやく出来上がった。
気軽に作って気軽に配信して気軽に聴いてもらう、というのが理想のイメージなので、お好きな配信サービスで思い立ったときに聴いてもらえたらうれしい。お勧めの時間帯は深夜(多分)。
また、一緒に曲を作りたい人、自分の曲を歌ってほしい人がまだまだたくさんいるので、もしかしたら声をかけるかもしれません。あなたかもしれない。