my lips are sealed

tamavskyのB面

ヤギはどこへ

最近また体調が不安定なので今日は久しぶりに湯船に浸かる。浸かりながら書く。

 

柴田聡子さんのニューアルバム『ぼちぼち銀河』、予想をしっかり飛び越えてくる傑作だった。これまで以上に歌詞とメロディとリズムのあわいの妙が光っている。「ジャケット」2番Aメロの手拍子、へんなリズムなのにすっかり叩けるようになった(歌詞のアクセントの気持ち良いところで叩くとしっくりくるのだ)。「旅行」を聴きながらみんなは誰と誰を思い浮かべるか聞いてみたい。柴田さんとそのお友達、自分とそのお友達、鈴木さんと佐伯さん、いろいろあると思うけど私はなんだかAマッソの加納さん村上さんが浮かんだりする。「恐くなったらくっついて名前呼び合おう」とかね。既視感がある。

「ぼちぼち銀河」はKIRINJI「エイリアンズ」を引き合いにだしたくなるな。後者は地球上のありふれた風景を詩情たっぶりに描写し、そこにいて愛し合うおそらく人間ふたりを「僕らはエイリアンズ」というのだけれど、「ぼちぼち銀河」の背景は壮大なSFセットだ。そして切ない別れの詩だよねこれは。心の距離だけじゃなくて年月の距離もあるみたい。さみしい星か、それにひっついた微生物が歌ってるみたい。「ゴールデンレコード」が歌詞に出てくるから宇宙をひとりどこまで進んでいくボイジャーが念頭にあるのはもちろん、月の裏側に放置されてしまった探査機のこととか、そういう宇宙レベルの孤独の歌なんだけど、宇宙レベルだからこそ「ぼちぼち行こうかねーっ」くらいが妥当な心持ちなのかもしれない。Space Oddityでも、宇宙にひとりぼっちになったトム少佐は "Planet Earth is blue and there's nothing I can do"って言うだけ……。

 

5月29日は文学フリマだったけれど行けなかった。というのも友達が同日の東京競馬場のチケットを手に入れてくれたのだ。そう、ダービーの日に!

友達は当日体調が優れず結局私一人で行ったのだけれど、やっぱり生で見るお馬は格別。かっこよかった。私が肩車できるくらい小さい頃、父親に連れられて中山競馬場へ行ったことがあるのだけれど、その頃の記憶が蘇った。あのみんなの声援が飛び交う瞬間、熱気に溢れた競馬場、楽しいな。若い人も随分たくさんいた。

パドックもしっかり見られたおかげで馬券を買ったレースは全て何かしらが的中。合計4800円が19010円になって返ってきた。おしりがプリッとして毛並みがツヤツヤの馬はやっぱり強い。

というわけで収支は大幅プラスで大満足なわけだけれど、文フリで買いたかった本もたくさんあった……。どんどん活気が戻ってきている気がするので、秋は必ず出店したい。本を作りたい!作らなければ!

いつかは共同制作もしてみたいので、私のことが気になっていて本を作りたい人は、声をかけてください。

 

5/29は友達の誕生日でもあるんだけど今年まだプレゼントを送っていない。頭を悩ませ中。

 

そういえばgoatというブログサービスが今日で終了する。縦書きにできるブログサービスがほかになかなかないので短歌の置き場所に重宝していたのだけれど、どうしたものか。ひとまずデータのエクスポートは済んだが、今後どうするかは全くの未定。