my lips are sealed

tamavskyのB面

尾道のZINEできました

今年も無事、本を作ることができた。

先日、文学フリマ福岡に行ってきた。いつも通り「詩合」の本を売るため。詩合詩集は完売したとのことなので、今後はこうやってみんなで地方の文学フリマに行くことも無くなっちゃうのかなぁと寂しい気持ちもある。

 

そこで初出しだった私の今年の新刊は、『Stranger in Paradise』と題した日記と写真のZINE。

 

七森環 Stranger in Pradise 書影

表紙がトレーシングペーパー。モヤのかかったような記憶、細かな雪と冬の柔らかい光、私がこの本を作る間も包まれていたなぞのぼんやり感をイメージしている。そのまま陳列すると表紙が浮いて文字が読めないのでめくった状態で陳列するしかなく、もし今後どこかに置いてもらうなら少し工夫をしなければならないなぁと思う。

内容はこの記事で書いていた通り、尾道滞在日記。

juno.hatenadiary.jp

休業中で行けなかったお店も多くガイドブックのような華やかな情報量はないけれど、街の何気ない風景や猫たち、訪れた一つ一つのお店の良さがじんわり伝わるような一冊になっていれば嬉しい。

 

今回、印刷と製本を「羽車」さんにお願いした。
ミシン糸とじの糸のカラーが選べて、紙の種類も豊富で、それを決めるところから楽しかった。納期の相談にも丁寧に乗っていただき、無事文学フリマに間に合わせることができた。本当にありがとうございました。
原価も思いの外おさえられたのでフルカラーで800円という、手に取りやすい価格にできたつもり。

 

そういえば、文学フリマといえば。去年秋の文学フリマに行った際、友達がお手伝いをしていたブースでストリップに関するエッセイをなんとなく買ってみたのだが、先日、キノコヤで本当に偶然にその著者のイワイさんに会った。キノコヤでは「実は繋がりありました〜」みたいなことが多々発生するから面白い。

 

11月の文学フリマ東京には、初めて個人として出展予定。
友人知人の本を委託販売したりもする。詳しく決まり次第Twitterで告知するので、よろしくお願いします。