my lips are sealed

tamavskyのB面

R.M.N.

昨夜は『ボトムス ~最底で最強?な私たち~』を観ながら日本酒をのんでベロベロの状態で寝たけど奇跡的に午前中に起きる。

ユーロスペースで『ツィゴイネルワイゼン』と『ヨーロッパ新世紀』を観るつもりで電車に乗ったのにウトウトしてしまい気づいたら隣駅で、ツィゴイネルワイゼンのほうは間に合わなくなってしまった。仕方ないのでヨーロッパ新世紀のチケットだけ先に買って、名曲喫茶ライオンに初めて入った。扉を開けると、大音量のグリーグ

『中国の死神』の続きを読もうとするものの音が大きいせいか曲が好みなせいかイマイチ集中できず、少しページを戻してここまでの流れをメモにまとめていたら少しずつ頭がテキスト情報を受け入れ始め、読み進めることができた。

 

『ヨーロッパ新世紀』は、ルーマニアトランシルヴァニアが舞台で、夫婦や家族といった個人的な問題からヨーロッパにおける移民差別と東西格差まで、大小様々な問題が複雑に絡み合うドラマ。スリランカからの移民をめぐって地元民が集う場面は定点からの長回しで胸が苦しくなりながら見入ってしまった。「(おそらく意図的に)電話に出ない」シーンが多く、ネットワークの発達により一方的に対話を拒むことができるようになったのは皮肉だなと感じる。結局家まで行ってドアを開けてもらい、直接話す人たち。

集会のシーンも凄かったがラストシーンまでの最後の数分も緊張感があり圧巻。人間は、人間を敵視し憎んでいる場合ではないのだけれど、そのことを思い知るのはいつも手遅れになってからなのだ。