my lips are sealed

tamavskyのB面

血の道

一昨日の夜、静岡のばあばからメールが来た。(一部伏せ字)

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最後に会ったのがいつだか思い出せない。大学を卒業しての春休み以来、母方の祖父母の家には行っていないかもしれない。去年、実家にいるときに食べ物を送ってくれて(もう70代だけどとても元気で、水産加工の会社の直売所で働いているので、そこのシラスや、静岡のみかんをよく送ってくれる)、その報告とお礼で電話をしたのが話をした記憶はある。

そこで、仕事を辞めてアルバイトをしていることを話したらとても驚いていて、その驚きにこちらが動揺してお茶を濁してしまった。過度な心配をされるのも正社員として働けという圧をかけられるのも怖くなり、それを引きずって連絡も取りたくないと思ってしまったし、会いに行けるようになったとして行きたくないような気持ちになっていた。

ずっと優等生でいい子だった孫が社会のレールから外れてしまったのを知ったら驚いて心配するのは当たり前なのに怯んでしまった。今思うと、勝手に壁を作って閉じこもっていた。申し訳ない。

同じく壁を作っている人、特に家族や親族、みんなだめになった私のことが嫌いになったと、勝手に思い込んでいる節がある。そういうのはもうやめたい。かと言って自分を攻撃してこないという信頼もしていない。

特に私にひどいことをした人たちのことはなかなか許せないでいるし、もうこれ以上面倒を起こしたくない。面倒とはまず血縁の中で生まれる。だから血縁者同士の殺人事件が一番多いのだ。統計が物語っている。

などと、結局閉じこもることで自分を守っているけれど、祖母のメールにはちょっと絆された。いつまでも元気に働いていて多趣味な理想のおばあちゃん。何より静岡は本当にいいから遊びにいきたい。ごはんが美味しい。しらすがでかい。東京のスーパーの釜揚げしらす、小さくて細くて、しらす干しかと思った。静岡はうなぎも美味しいし多分安い。気候が温暖で山も海もある。富士山。静岡の富士山はすごい。東京から見てもばかでかいのが、近くで見ると本当に途轍もない、嘘みたいにでっかい。日本で一番高い山が一番美しい山で本当によかった。去年Aちゃんから3776の「わたしの高校生活」を執拗に勧められてMVを見たときも、ちよのさんの歩く背景にでっかい富士山がバーンと広がるところは泣きそうになった。大井川も天竜川もかっこいい。伊豆もいい。西伊豆の小さな町を一人旅したのが楽しかった。その町には、ただ散歩をして、夕焼けを見るためだけに行った。静岡が好きだ。

 

昨日は、整体に行って首の歪みと肩まわりの凝りをほぐしてもらった。だいぶ肩が楽になったし、昨日は寝落ちするほどよく眠れた。首が歪んでいると自律神経も乱れやすいらしい。確かに、昨日今日は手足の冷えも幾分ましな気がする。

しかしながら通うには高いし、もみほぐし・ストレッチ担当の人が喋りすぎだからなんとかして来週で終わりにする。誰もお前の推しとかお前が子供好きなこととか聞いてない。

 

小林エリコさんの『私がフェミニズムを知らなかった頃』読了。本屋で買おうと思っていたら、文学フリマでご本人が出店していた。感想はいずれ詳しく書きたいけれど、とにかく壮絶で、ちょっと気持ちが落ち込んでしまった。すべて少し前に起こった紛れもない現実で、でも彼女は生き延びて、あの場に立っていられて、私に名前を聞き、サインをしてくださっていた。たくさんの自著を前にした彼女はとても楽しそうに、幸せそうに見えた。本当によかった、嬉しい、という気持ちになる。

 

湯船に浸かろうと思ったときにただのお湯に入るのが勿体ないと思って、入浴剤を買っておいた。ハーブ系の香りがする安いのを適当に。Aちゃんに選んでもらったのに本人がお湯を入れている最中に爆睡し、起こしても起きると言ったまま寝出すので先に入った。もう湯は冷めただろう。愚か者よ。

一旦寝るともう起きない人間に自分でも引くほどイライラしてしまう。布団に油をかけて火をつけたりする前に自分を別室に追いやらないといけない。怒りを暴力、大声、破壊などにぶつけはじめたら終わりだ。一番嫌いで一番傷つけられてきた人間と同じになってしまう。多分その一線を超えたらもう元の人間には戻れないぞと言い聞かせる。

今日は一日中お腹が痛く、トイレと机の往復であまり仕事に集中できなかった(元々そんなに集中していないが)。油分の取りすぎ。昨日の夜また不安に任せてドーナツを4つ食った。

お腹の痛み方がちょっと筋肉痛や古傷のような、痛みが引いた後もズキズキ痛いような感じがしていて、おかしいなと思っていたら途中で生理が来た。ついに尻から血が出たかとびっくりした。

正直ホッとしたと同時に、マジでこんな思いを私だけしなくてはならないのはおかしい、と何もかもぶち壊したくなる。でも低容量ピルのお金を負担するのもタバコを辞めるのも絶対に嫌だ。子宮なんか取ってしまいたいと何度も考えた。ちなみに病気か何かで子宮を取ると、やっぱりホルモンバランスも狂うので、そういう治療が必要になってそれはそれで地獄らしい。どのみち地獄。

家にナプキンが夜用しかない。明日早起きして職場近くの薬局で買うしかない。タンポンはたくさんあってよかった。タンポン結構好きだ。風呂にも入れる。絶対月経カップとか使わないだろうな。

なにもかも性器を中心に回っていて本当に嫌になる、生まれ変わったら花だな、花、と思ったけど花ってめちゃめちゃ中心にいる性器だな。

 

そういえば10日くらい続いた微熱はこれで終わるんだろうか。

 

あと2日頑張ってもあと2日土日を頑張らなきゃいけなくて、そのあと5日平日を頑張って、もう飽きた。死にたい。嘘です。来週は平日に休みを取る。

金原ひとみ『アタラクシア』ようやく読み始めた。明日には読み終わりそう。土曜には図書館に返す。

週末は、末井昭『自殺』と、色川武大『離婚』をさがしにいく。タイトルだけみたら勝手な想像をされそう。