my lips are sealed

tamavskyのB面

ことおわ

 

最近全くブログを書く時間がなかったし、今もかなり、書いている場合ではないのだが、年を越す前に色々と書いておきたくなってしまった。

 

12月といえば私の誕生日。伊香保に一泊した。近場の温泉ならどこでもよかった。初めて訪れたのだけれど、人もまばらで石段街ですらお店がほとんどやっていなかった。草津のようないかにも観光地然とした温泉街をイメージしていたのでちょっと驚いた。歩けども歩けども、ちくしょう廃墟ばかりではないか。少し路地に入ればすぐ、つげ義春の貧困旅行記的な雰囲気の街並みが現れる。

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源泉近くまで散策してゆくと川が温泉の成分(酸化鉄)で黄金色になっていて、壮観だった。

あと、全然関係ないのだけれど、少し離れたところに金ピカのダウンコートを着ているおじさんがいて何者なのか気になった。常に2〜3人の付き人をはべらせ、着物を着ているようだったので、演歌歌手か何かだろうかと推測。

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泊まった旅館は「ぴのん」という洋風旅館で、松本楼の姉妹館なのでどちらのお風呂にも入れてお得だった。私は(人のいる)大浴場があまり好きではないので、寂れていて……というと切ないが、空いていて助かった。ゆっくり温泉だけを楽しみたい人には穴場なのかもしれない。アクセスも良いし(八王子から直通の高速バスが出ていてとても楽だった)。

旅館はごはんが美味しいというレビューが多くて楽しみにしていた。カジュアルな和風コースで、どの料理も評判どおりだった。

夜、喫煙所で一服していて空を見上げると満点の星だった。あんな星空は久しぶりに見た。目が慣れてくるにつれ小さな星たちも見えるようになり感動がパワーアップし続けた。

二日目は伊香保グリーン牧場へ行った。道中のバスに財布を忘れて完全にテンションが下がったのだが、うさぎに癒され、羊に振り回されるなどして元気を取り戻した。

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羊は、団体行動のあとに放置されるとすぐにぐでぐで〜っと座り込むので、中学生みたいで面白い。牧羊犬のショーはわんちゃんたちがとてもかっこよくて感動したのだが、優しい性格の牧羊犬ティリーちゃんにだけ妙に反抗的になる羊がいて、やっぱり中学生みたいで笑ってしまった。

 

誕生日プレゼントに図書カード1万円分を‪貰ったので、最近は角川の新字源(漢字辞典)、ダニエル・L・エヴェレット『ピダハン』、大西寿男『校正のこころ』を買った。あと文庫1冊くらいなら買えそうだ。

クリスマスには、着る毛布をもらった。あまりにも家の中で寒い寒いと連発しているからだろうか。

 

今月、副業のバイトの労働時間が100hを超えていた。衝撃。会社員時代のマックスの残業時間も優に超えている。やはりこれくらい余分に働くと人は生活が破綻するのだと思った。もうしばらくこんなに働くことはないだろう。というか働きたくない。

 

2021年はなんだかよくわからなかった。嫌なことばかり起きたように思う。でも、最後のほうで楽しいことが少し起こったからなんとか頑張れている。

 

最近は、家主の新しいアルバムばかり聴いている。「それだけ」から「老年の幻想」への流れが好きで、仕事帰りにエネルギーチャージという感じでよくそこを再生して、そのままアルバムをまるごとリピートしていく。好きすぎる。来年の4月のライブチケットをとったので、それまで期待を膨らませていたい。

 

来年の目標は節約。少ない収入でも生きていけるようになることが一番生活を楽にすると気づいた。心身ともに強くない人がまず身につけるべきは節約術だと思う。

 

さて、本年は大変お世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。