my lips are sealed

tamavskyのB面

ADHDだった話3

今回はひたすら体調が悪い話だ。最悪の回。


7月1日。2回目の診察を受けた。

(ちなみにこの前日、私はライブハウスで家の鍵を落とし、終電で帰った深夜に同居人に鬼電をして起きてもらい家に入れてもらった。

恥ずかしさと自己嫌悪であまりにも気分が悪いので、病院に行くだけなのに物凄い気合を入れて化粧をして、買ったばかりの可愛いワンピースを着て行った)

ストラテラをまず1週間分処方された。


飲み始めて最初の週は体調を律儀に記録していた。そのまま書き写してみる。


7/2

吐き気はないが若干胸焼け。ドンペリドン飲む 食欲あり 寒気、手の痺れ、動悸、口の渇き


7/3

胸焼けなし 食欲あり 寒気、手の痺れ、動悸、口の渇き


7/4

食欲あり 若干胸焼け ドンペリドン飲む

口の渇き


7/5

起きられない 食欲あまりなし 口の渇き


7/6

起きられない 食欲なし

口の渇き 頭痛(低気圧のせい?)


7/7

食欲なし 動悸 口の渇き 頭痛(低気圧?)

 


ドンペリドンは一緒に出してもらった吐き気止めの名前。

最初の1週間、消化器系の不調はそれほど感じなかった。

服用している人のブログを読んでいて、食欲がなくなったというのをよく目にしたが私はそこまで食欲の減退を感じなかった。

口の渇きというのもよく目にした。これは該当し、本当に毎日常に口が渇いて仕方ない。喉が乾くのではなく口の中がパサパサになる。


体調が良いとは言えない状態だったがなんとか乗り切り、次の診察では2週間分を出してもらった。


そのあとは症状を記録していないのだが、ツイッターなどで遡りながら読んでいくととにかくずっと体調が悪い。

ちょうど猛烈な暑さが始まった頃、かつ効きすぎている社内の冷房を浴びまくることによる自律神経の乱れもかなり関係しているように思う。正直どこからどこまでが副作用なのかわからない。


これまであった症状が悪化したものもある。


特に動悸は悪化してしまった。今では毎日ある。測ってみたところ脈拍が90以上あり、その状態が数十分続く。

もはや慣れてしまったが、気が散るし苦しい。

また、1週間目はあまり気にならなかった午前中の眠気がここのところひどい。

最近は動悸が悪化するのでカフェインを控えていて、そのせいもあるかもしれない。

頭を殴られるような抗い難い眠気に襲われる。午後の食後の眠気は体を動かせばやり過ごせるが、午前の眠気(9:30~10:00ごろ)はどうあがいても体のだるさがとれなくてボーッとしてしまう。


手の痺れも最近はなくなったが気温が上がり始めた頃は毎日あった。脱水かもしれないのでたくさんお水を飲むようにしている。会社のデスクに1.5Lのヴォルビックをドカンと置いてラッパ飲みしている。(残業しない日にちょうど飲みきれる量)


食欲もなくなった。

先週末は胃腸がおかしくなり、ご飯をお腹いっぱい食べただけで吐いたのでさすがに落ち込んだ。


こうも慢性的に体調が悪いと人は落ち込むらしい。

ある夜唐突に数年ぶりくらいのひどい鬱状態になり床に伏したまま涙が止まらなくなってしまい、「人の声を聞かないと正気に戻れない」という初めての気持ちを体験した。一番連絡がつきやすい友人が電話に出てくれなかったので心の相談ダイヤルみたいなところに電話したけど繋がらなかった。あとそういう電話相談のサイトに「被災者が優先」とか書いてあるのでもう自分が馬鹿らしくなって、電話すんのやめよう、もう疲れるまで泣いてればいいだろゴミは、というような気持ちになった。


前回の記事で書いた通り私は昔から外から帰るとあまり話さない。職場の人にADHDのことや薬のことを話していない。体調が悪く遊ぶことも満足にできないのでストレスは溜まるに決まっている。

ただ、急に何でもよく話す人になるのも難しいし、体調はどうしようもないので、しんどいと思ったことはできるだけ文字にしようと思った。

 

これが最初に書いた、ブログを書く意図である。

カウンセリングを敬遠しているのは人と話した後に後悔することのほうが多いから、というのもある。あれを話せばよかったこれを話せばよかった、こう返ってくると思ったのにそうじゃなかった、私の言いたいことはなんかあまり伝わっていない気がする……いつもこうなる。診察でも痛感したことだ。

あったことや感じたことを言葉にして伝える練習と、それを人に見せられる状態にすることの練習。

文章はほぼ自動筆記のように書いているからあとから読み返すと発見があるかもしれない。

そんなセルフカウンセリングのつもりでブログを書いている。

 

マイナスな感情の発露は悪、そういったものは全て作品に昇華しなければと思っていた頃に比べたら丸くなったと思う。

怒りや悲しみをエネルギーに変換できるのは自身の長所だし武器だと思うが、変換しきれない残滓に苦しむことも多い。そういう場合は遠慮なく一般的な方法で自分を守れるようになりたい。

 

先週末の診察で自律神経失調症のような症状がありしばらく体調がよくないことを伝えると、薬の量を増やさずにもう2週間続ける事になった。

薬の量を増やして体調が悪化するのも困るが、効果が表れるのが遅くなるのも困るので、まずは基礎的な体調を改善したい。日付が変わる前にベッドに入り、規則的な生活を心がけている。おかげで6時前に目が覚めるようになった(そこから30分〜1時間近く起き上がれないが)。

幸い不眠はないので、最低限の休養はできている。

 

効果がでるまであとどれくらいなのか楽しみだ。クーラーがなければ死んでしまうこの季節に電気料金を払っていないのを、期日を10日も過ぎてから気づいたことも笑い話になるといい。おととい支払い、行きちがいで昨日振込用紙が再送されたことも。今は自分はどうしていつもこうなんだと恥ずかしく、責めることしかできない。

 

書いていて思い出したが私はとても見栄っ張りだ。忘れ物や落し物ばかりし、ケアレスミスばかりし、片付けができない、時間や約束が守れない恥ずかしい人間なので、できるだけ綺麗な部分しか人に見せないよう腐心してしまう。

恥ずかしい自分を認めるのは難しいが、まずは自分が失敗を気にしすぎないことを目指して楽になりたいと思う。

 

幼少期から抱えてきた漠然とした生きづらさや自己否定感に名前がついた、それがADHDだったという話はこれでひとまず終わり。